優しい彼
私には付き合って一年の彼氏がいました。 その彼氏(Sとします)には持病があり、心臓を患っていました。 一緒にご飯を食べていると胸を押さえて苦しがったり、偶に倒れたり、何度もキツいと言いました。 私はそ ...
ずっと一緒だったよ?
俺今年で25になるんだけど高校生の頃の話し。ちょっと長くなる。 小さい頃から幼なじみの女がいるんだがそいつとは本当に仲がよかった 小学生の頃、親父の左手の薬指につけてた指輪が気になって、 親父に「なん ...
会うことが決まっていたのかな
小学校のとき近所のそろばん教室に通っていた。 ある日、教室が終わり外に出るとどしゃぶりの雨が降っていた。 その時、よく同じ時間帯に習いに来ている年上の男の子が傘をかしてくれた。
約束…果たせたかなぁ
俺には母親がいない。 俺を産んですぐ事故で死んでしまったらしい。産まれたときから耳が聞こえなかった俺は物心ついた時にはもうすでに簡単な手話を使っていた。 耳が聞こえない事で俺はずいぶん苦労した。 普通 ...
大切な宝モノ
これ、反抗期の時の話しなんだけど、今でも忘れられない。 幼い頃からずっと片親で育ってきた私は、父親と二人暮らしをしてた。 友達や親戚から見ても、誰から見ても、私を大事に宝物の様に可愛がってくれて、一生 ...
器用な父
父さんは手先が器用だった。 小学校3年生の工作、少し手伝ってって言っただけなのに、120%の渾身の精力を傾けて作ってくれた空母赤城。何故かキットにない零戦の整備兵までいる。 物凄すぎて出せなかったよパ ...
手書きの横断幕
阪神・淡路大地震のあと、阪急電車の復旧を沿線の人々は待ち望んでいた。うちもその一軒。夜を徹して行われる作業、騒音や振動をこらえてくださいと、電鉄会社の人が頭を下げに来た。「何を言ってるんだ?我慢するに決まってるじゃないか。それよりも一刻も早い復旧を。」うちも含めて、沿線の人々はみなそう言って、電鉄会社の人を励ました。阪急は国の補助も受けず、少しづつ復旧・部分開業して