感動する話 家族

我が子

我が子について話したいと思う。

今、長男が一歳十ヶ月、次男がまだ一ヶ月。
次男の夜泣きもひどく、嫁との会話も少なくなってきた。

そして、長男も次男に母をとられたせいか、今まで異常に母に甘え、私には全く寄りつかなくなった。
おいでと手を広げても無視され、頭を撫でようとしても逃げられ、心底寂しさと共に何の為にしんどい思いして仕事をしているのだろうと本当に辛かった。

そして昨日、仕事を終え家に帰るとなんだか体がだるかったので、熱を計ってみると三十九度の高熱。
晩ご飯も早々に済ませ、いつもみんなで寝ている寝室の隅で壁の方を向き、倒れ込む様に横になった。

眠りについてから数時間経った頃だろうか、寝室のドアが開き誰かが近づいて来たが、体が痛く動けなかった。

すると、私の頭を撫でる小さな手...
そして、「パーパ、いい子いい子」
長男だ...

最近私に寄りつかなくなった寂しさもあり、涙を堪えられなかった。
そして、泣いている私を見て、涙を拭ってくれ、
「パーパ、大丈夫よ」

私を避けていたんじゃなかったの?
いつの間に、そんなに喋れるようになったの?
親として、子供からの愛情を疑った私は最低な父親だ。

しかし、私は必ず命に代えてでも家族を守ろうと再確認した。

そして、今朝、嫁に昨夜長男を私の所に来させたのか?と聞くと、
「最近パパ嫌われてるから、私が長男に言ったとしても行かないでしょ?だから、言ってないわよ。」
と...

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