感動する話 家族

母ちゃんの弁当

自分もなんか中学1年生ぐらいに反抗期があって、ちょっとツッパってたりしたんだ。
「親の作った弁当なんかダサくて食えるか、金よこせよ、コンビニで買うから!」
みたいな事を母ちゃんに言ったことがあってさ、それから金貰って、
昼休みに学校抜け出して買い食いするようになったんだ。

大人になってから、オヤジから聞いたんだけど、母ちゃんその時、
やっぱ俺にはわからんようにベソかいてオヤジにグチったらしい。

オヤジはブチギレて俺をブっとばそうと思ったらしいんだけど、
母ちゃんは「あの子だって年頃だし、かっこつけたいんだからしょうがないの!」
と逆に俺をかばったらしい。で、毎日昼飯代として千円ずつくれてた。小遣いとは別に。

数年後、大学生になってヲタク化して、バイト代を趣味にぶち込むようになったら俺は慢性的金欠。
オヤジからバイトやってるから小遣いは一切やらん!って言われてて・・・
とにかく金欠すぎて激安の学食ですらメシ食えないから、「弁当作ってくれないか」って
母ちゃんに頼んだんだよね
反抗期時代の自分の発言なんてコロっと忘れて。

そしたら母ちゃんが泣きながら怒り出して、言ったんだ
「もう、ダサくて食えないなんて、二度と言わないなら、作ってあげるわよ・・・いくらでも・・・」
俺は自分の発言を思い出して、愕然とした。

そんな思い出がある俺としては、やっぱり弁当ネタは泣ける。

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