ありがとう、ありがとう

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私には年子の兄がいるのですが、その兄の友人の妹(私の一つ下)と毎日の様に合っていました。
家が近所ということもあり、向こうも「お兄ちゃんお兄ちゃん」と私になついてくれていた。

どちらかというと、どんくさい部類に入る私は兄やその友達、
また自分の同級生についていけず、その子とおままごととかをして良く遊んでいた。

でも、小学校に上がると自然に学校の友達が増えていき
新しい環境の中でいつの間にか彼女の事は頭からすっぽりと抜けていました。

今でも覚えてる小学校2年の時だ。
学校から帰ってくると母が真っ青な顔で「○○ちゃんって覚えてる?」と聞いてきたので
「うん、覚えてるよ、幼稚園の頃よく遊んだんだよね」
たぶんそんな風に答えた。

そしてその後、彼女が交通事故で亡くなったと聞かされた。
だけど、なぜかその時は「あっそう」ぐらいの気持にしかならなかった。

次の日、出棺前に1人ずつ花を棺の中に入れていく時
(今思えば子供達の為に段を低くしたのだろうか)
私も一つ花を持って彼女に近づいた。

そして顔を見た途端、涙が止まらなくなった。
その時初めて私は彼女が初恋で、大好きで、
そしてもう二度と会えないという事が理解できたんだと思う。

周りの大人がビックリするほど大声で泣いて大暴れした。
お棺の中に入って彼女に抱きついて何回も唇をあわせた。
母や他の大人たちが引っ剥がそうとしたのを「嫌だ!嫌だ!」と叫んでいた。

どのぐらい暴れていたのか分からないけど、引っ剥がされたところで向うのお母さんが涙を流して「ありがとう、ありがとう」と言いながら頭を撫でてくれた。
そして、最後にもう一度彼女にキスしたんだと思う。

その後の記憶ははっきりしない。
気が付いたら真夜中で、またこっそり布団の中で泣いた。

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