姉の荷物

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大学を卒業し就職が決まり、一人暮らしのアパートを引っ越すことになった。
友人数人と、電車で1時間半ぐらい離れた実家から姉が手伝いに来てくれたのだが、なぜか姉はデカイ荷物を持ってきた。
「???」と思いつつ作業を開始し、昼飯時。コンビニや食べ物屋に行くのも大変な田舎のこと。

しかし俺は見栄はって、仕出屋に寿司の出前を頼んでおいた。友人らには大好評。
夕方前には引越し終了。新居でひとまず落ち着いて、友人らも帰っていった。

が、最後まで残っていた姉が、例のデカイ荷物をもったまま帰ろうとする。
「あれ?そんなでかい荷物をまった持って帰るん?引っ越し祝いか何かじゃないのか?」と問い詰めても言葉を濁すばかり。

じれったくなってむりやり荷物を奪い中身を見ると――大量のオニギリだった・・・
「引越しで台所も片付けてるし、みんなお昼に食べるものないだろうと思ったんだけど……。

 すごいお寿司とか出てきたから、出しにくくなっちゃった」

恥ずかしそうに苦笑する姉。俺は泣きそうになった。
あんな重い荷物をわざわざ1時間半もかけて電車に揺られもってきてくれた姉

もちろんその後オニギリは全部ひきとって、ラップにくるんで冷凍保存し、一週間かけて全部食べた。
あんなに最高にうまいおにぎりは初めてだった・・・。

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『姉の荷物』へのコメント

  1. 名前:kome 投稿日:2012/12/10(月) 19:17:34 ID:514c40d7a 返信

    いい話ですね。
    弟思いのお姉さんですが、その後のあなたの行動も素晴らしかった。

    いつまでもいい姉弟でいてください。

    • 名前:ハンク 投稿日:2013/02/13(水) 19:17:03 ID:4596bee01 返信

      komeさんに言いたいこと言われた
      でも、マジでいい姉弟でいてください

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