一番の宝物だよ

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うちの父は何だか変な性格で、全然家庭人じゃない。
家のことなんて全くしない。
子供のようにわがままで、嫌なことがあるとすぐだんまりを決め込む。
私に対しても甘やかしたと思うと、いきなり叱り飛ばしたりとにかく気難しい。

反抗期だった私はなんであんな性格なんだろうね、やってらんないよ~、と母に言ったら
「A子(私)も一人前の年だから…」と母が話し出した。

父の父親は戦争で亡くなった。父の母はそれが元で精神がおかしくなり、
父の姉と父を連れて線路に飛び込んで心中を図った。
助かったのは5~6才の父だけ。
それからは知合い中をたらい回しにされ、いじめられ、大変な少年時代を送ったらしい。

『だから性格がひねくれたんだねぇ(;´Д`)。
でも、何回も流産を重ねた後でA子が生まれた時、
「天涯孤独な自分にも家族が出来た」って泣いたんだよ。
お母さんは所詮、お父さんにとっては他人だけど
A子はあの人にとって、一番の宝物だよ。』

この話しを聞いたときは大泣きしてしまった。
「家族を持ったことがないから、どうしていいか分からない」と
母に相談していた父の気持ちを思うと切なくて泣けた。
お父さんに優しくしないとなぁ…

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